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PB3170022(脳血管障害治療)
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脳梗塞とはcerebral infarction

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そもそも「脳梗塞」とは?

脳梗塞とは、体の麻痺やしびれ、言語障害などが症状として現れる脳血管障害です。
脳の血管壁にプラーク(粥腫)が生じて狭くなる、さらに血栓(血のかたまり)ができることで血管が詰まる(梗塞)ことが直接的な原因として挙げられます。
その結果、血液によって運ばれるブドウ糖や酸素などがせき止められ、脳細胞の一部が壊死することで、脳の機能の一部が失われてしまいます。

脳梗塞の症状

脳梗塞が起こる部位によって、具体的な症状はさまざまです。

運動障害
半身が麻痺を起こす「片麻痺」をはじめ、手足や指の動きがままならなくなったり、呂律が回らなくなったり、物を飲み込むことができなくなったりするなど、さまざまな障害が現れます。特に、脳の「筋肉の運動」をつかさどる部位で梗塞が起きることで見られる症状です。
感覚障害
感覚障害とは、体の感覚に異常が見られるというものです。具体的には、手足のしびれや感覚の喪失(触覚がない・温度を感じない)などが症状として挙げられます。
構音障害&失語症
言葉を使ったり、記憶したり、文字を解読したりする部位がダメージを受けることで起こる症状です。言葉を声にして発する能力が低下したり、文字を読んでも理解できなかったり、書けなかったりするということが挙げられます。
高次機能障害(認知障害)
記憶、学習、思考、情緒などをつかさどる部位に影響が出た際に起こる症状です。記憶障害(記憶能力が低下する)、注意障害(集中力が低下する)、社会的行動障害(すぐに興奮したり激昂して暴力をふるったりする)など、さまざまなタイプの障害が引き起こされます。

脳梗塞の原因

脳梗塞は、主に「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」というパターンに分かれ、それぞれに症状や原因が異なります。

ラクナ梗塞
主に高血圧が原因で脳の細い血管が狭くなり、詰まることで起こります。軽度の運動障害、感覚障害が症状として挙げられます。
アテローム血栓性脳梗塞
高血圧や糖尿病などによって引き起こされる「動脈硬化」が原因となって起こります。動脈の血管壁が狭くなったところに血栓が生じ、血液の流れがせき止められて脳梗塞を引き起こします。運動障害や感覚障害、構音障害、高次機能障害などが症状として挙げられます。
心原性脳塞栓症
心臓内部の「心室」が痙攣を起こす「心室細動」が原因で、脳梗塞になる場合もあります。心室細動によって心臓内に血栓が生じ、血管を通って脳に移動した血栓が直接的な原因となります。右脳、あるいは左脳の全体に血液を運ぶ血管を詰まらせることから、脳の広い範囲を破壊して重い症状をもたらすケースが少なくありません。
脳梗塞
脳梗塞

脳梗塞の予防方法

すでに紹介したように、脳梗塞は高血圧や動脈硬化、心室細動などが原因で起こります。
したがって、それらが起こらないようにすることこそ、脳梗塞の最も効果的な予防方法であるといえます。

特に高血圧や糖尿病は生活習慣病であり、「健全な生活習慣」を心がけることでリスクを軽減できます。
具体的には飲酒・喫煙を控え、食事は栄養バランスを心がけ、適度に運動をこなし、ストレスをためないようにすること(たまりかけたらすぐ解消すること)が挙げられます。
また身近なところでは、「水をたくさん飲む」というのも予防方法のひとつです。
血液をサラサラにして血圧を一定に保ち、脳梗塞のリスクを抑えます。特に水分が枯渇しがちな運動後、風呂上がり、起床時などに水を飲むのが大切です。

一方、心室細動は、不整脈など心臓の異常に悩まされる高齢の方に多いもの。
というわけで、異常が見られる場合には病院で診察を受けたうえで抗不整脈薬をきちんと服用し、過度なストレスや睡眠不足などに気をつける必要があるといえます。

脳梗塞の治療方法

脳梗塞は、症状が現れてからできるだけ早めに病院を受診し、治療を開始すべきとされています。
具体的には、以下のような治療が行われます。

○血管内治療

血栓を溶解できないとき(4.5時間以上経過しているとき)に採用されます。極細のカテーテルを血管に挿入し、血栓を絡め取ったり吸い取ったりする治療方法です。

○抗血栓療法

ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞の治療として行われるものです。「抗血小板薬」や「抗凝固薬」を投与します。血管が狭くなっている部位で血小板が活性化し、固まって血栓になるのを防ぐ役割があります。

○幹細胞治療

ヒトの幹細胞を注射する方法です。
上記のようなさまざまな方法で血栓を取り除いたあとに行われます。脳梗塞によって損傷した血管や神経を修復し、後遺症の麻痺などを軽減させる効果が期待できます。当院では患者様本人から採取した幹細胞を使った治療が可能です。

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